『一人の力で日経平均を動かせる男の投資哲学』を読んだ感想。個人資産230億円を持つcisさんの投資で稼ぐ秘訣が分かる本。

皆さまこんにちは!

今回は、前から少し気になっていた本の感想になります。

 

一時期、Amazonの「株式投資・投資信託カテゴリー本」売れ筋ランキングにて1位になるほどの注目を集めていたcisさんの本、

【一人の力で日経平均を動かせる男の投資哲学】

です。

 cisさんは日本の歴史の中でも有数の高額投資成功者と言える方です。

※純資産230億円は、普通のサラリーマン生涯年収の約75倍以上です。

 

私もcisさんは本を出版する前から存じ上げており、とにかく経済に対する感性が鋭い方だと思っていました。

情報分析力と行動力が素早く、Twitterでcisさんのツイートを見たのちに株価を確認したら値が爆上げしていたとか、好材料が出ていたとか…割とザラにありました(笑)

 

cisさんは、とにかく情報に関するアンテナを常に張っており、優れた判断力を持っています。

 

そんな方の投資哲学本という事で、内容をざっくり紹介すると…、

・cisさんの投資スタンス(投資方法)

・メディアやインターネットの投資情報についての考え方

・ギャンブルやゲームなどの勝負論

 この3点が本書の主な内容になっていました。

 ※所々で、cisさんの生い立ちや恋愛の話も出てきますが…(笑)

 

今回も本書を読み進めた中で特に印象的だった部分を抜粋して紹介していきたいと思います。

 

 

 

230億トレーダーの株式投資に対する姿勢は常にシンプルだった

世の中には様々な投資哲学の本が出ていますが、成功者cisさんの投資スタンスは極めてシンプルそのものでした。

① 基本は「順張り」のトレード。

②「押し目買い」は避ける。

③ ナンピンは最悪のテクニックと考える。

④ 暴落相場をチャンスにする。

⑤ リスクヘッジは無駄である。

 専門用語があれど、上記の5点を見て株式投資を実際に行っている人であれば、

「あれ?…、以外と普通だ。」と思ってしまうかもしれません。

※はい、私はそう思いました!

 

しかし決まりがシンプルである故に、1つ1つcisさん自身の経験を元に丁寧に解説してくれていました。

 

①基本は「順張り」のトレード、 ②「押し目買い」は避ける。

cisさんが、投資初心者の人にから質問が来た時は、

「上がり続けるものは上がり、下がり続けるものは下がる」

 とだけ言うそうです。

 その根拠として、

買われている事で上がっており、売られている事で下がっているというのは明確な事実としてそこにあるマーケットの潮目に沿って行動するのが一番勝つ確率が大きい。

 と言っています。

※株価が上がっている時に購入する事を「順張り」、下がっている時に買う事を「逆張り」と言います!

 

私もcisさんの上記の発言にはとても賛同していて、

「逆張り」で株を購入するという事は、自身の購入価格が奇跡的に底値で無い限り(1番低い価格)、その後も株価は下がっていくため効果的トレードと言えません。

 

 特に自称中長期保有の人は「逆張り」をしがちで、

その結果、経済環境に揉まれ、購入価格より下がってしまい売るに売れなくってしまいます。(塩漬け)

※実は、私もよくなります…。

 

またこの「逆張り」と似た購入方法に、「押し目買い」があります。

※「押し目買い」は上がった株価が少し下がった時に買う事です。

cisさんは、

「少し下がったところで買う」とか、「割安なタイミングで買いたい」とか考えるのは、そもそも発想として間違っている。

押し目買いは、下がったところで買おうとする訳だから、逆張りの一種であり「上がっているものを買い、下がったら売る」の基本に反している。

 と言っています。

 

値ごろな株が下がったから買うのでは無く、その株が上がると絶対的な自信で買うこと。

つまり、板やチャートに踊らされるのでは無く、決定的な材料と自分の信念に基づいてトレードを行う事が大切と感じました。

 

相場のメディアはかなりいい加減

 cisさんの本で私が面白いと思った話を1つします!

 

cisさんは相場において、メディアはアテにしていないそうです。

 

その理由をこう言っています。

相場の解説をしているテレビ番組では、1時間ごとに売買代金ランキングと解説を発表していたりする。

しかし適当な要素を寄せ集めて、テンプレ的につなげて説明をつくっているだけとしか思えない。

なぜなら、以前ソフトバンクグループの株価を50億円分近く損切りした時に、僕自身が耐え切れなくなって損切りをしただけなのに、「昨日の中国が何とかかんとか…」適当な理由をつけてメディアで解説をされていたからだ。

 cisさんレベルの投資額になると、一度の取引にて株価が大きく動いてしまいます。

その本人だからこそ、メディアの適当な理由で発信された際には気付いてしまう。

 

私達には見えない世界観だからこそ、cisさんの言葉には妙に説得力を感じました。

※周りの情報をただ闇雲に鵜呑みにするのではなく、自分の力で判断、分析する事が大切ですね!

 

世の中には様々な情報商材が転がっていますが、その情報を知った上でどう扱うかは自分自身です。

今後市場に出てくるAIに引けを取らない様に、人間らしい判断力を養う事の大切さを感じました。

 

またこの人間らしい投資という部分において、cisさんはこう言っています。

僕はAIがどんどん強くなるとは思っているけど、人間ができることはいくらでもある。

例えばAI自身はリスクを取れない。

数千億円や数兆円といったレベルのリスクある取引を出来るだろうか。

AIに恐怖心が無くても、AIの運用元にはそれがある。

これは車の自動運転が進まないのと同じで、機械が人を死なせてしまった場合の抵抗感などに近いかもしれない。

 

結局そこまで単体としては大きなお金を動かせるようにはならないと思う。

そうであれば、AIに取れないリスクを取れるのが人間の強みという事になるし、実際、僕はそういう場面でこそ勝ってきた。

 

 個人トレーダーは、これから先進していく技術の中でAIと戦っていかなければなりません。

AIとAIの取引きが市場の大半を占める相場が来る可能性もあります。

その時、最後に物を言うのは本人の磨きあげてきた「人間らしさを生かした投資方法」なのかもしれません。

 

 

 

終わりに

本書は株式投資の基本とも言える投資ルーティンをcisさんの経験談を元に学べる本でした。

総評としては、細かい投資ノウハウもちらほらあるので、株式投資初心者の人にぜひ読んで欲しい本です。

 

ただcisさんも本書で言っていますが、1つの情報だけに偏るのは良くありません。

特に投資関係は、関連本を沢山読み「良いテクニックは吸収」「自分と違うテクニックは新たな気付きにする」のが大切だと思います。

 

そのため、自分を育てるための参考本の一冊として読んでみてはいかがでしょうか?

 

 

長くなりましたが、最後までお読みいただきありがとうございました。

 

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