『革命のファンファーレ』を改めて読んだ感想。キングコング西野亮廣さんの魅力が分かる本。

元お笑い芸人のキングコング西野亮廣さんってここ最近何かと話題になりますよね。

・クラウドファンディングで総額1億円集めたり。

・はれのひ事件のリベンジとして成人式に参加できなかった方々へクルージングディナーを無料でプレゼントしたり。

 

そんな西野さんは現在ビジネス本を出版しており、

今では3冊目のビジネス本「新世界」が数々の書店で大ヒットしています。

 

なんと、そんな大ヒットの「新世界」をブログで前ページ無料公開する始末…(笑)

 

news.livedoor.com

 

色んな面で毎回斜め上をいく行動をする西野さんには驚きの連続です。

今回の私の記事も、完全に「新世界」の無料公開がきっかけです(笑)

 

という事で、そんなキングコング西野亮廣さんの、

【革命のファンファーレ】

を改めて読み直してみました! 

 

完読したのは昨年でした。

「革命のファンファーレ」読み切った時には、西野さんがなぜ魅力的な人間であるのか分かりました。

1つ1つの物事を先回りして考える発想の天才だ、と感じ、この本を読んで良かったと思いました。

西野さんには、素直に尊敬します。

 

前回完読した時から時間は経ちましたが、

今回、改めて読んでみて感じた事を感想、書評としてお話したいと思います。

 

それではどうぞ!

 

 

 

 お金を稼ぐな。信用を稼げ。「信用持ち」は現代の錬金術師だ。

お金を稼ぐな。って凄い題名だなと思いました…。

みんな誰しもお金は欲しいものですからね。

 

しかし西野さんはお金よりも信用を重視しています。

なぜか?…

 

クラウドファンディングが信用をお金に変換する装置だと考えているからです。

※クラウドファンディングとは、ある事案に対してネット上で支援を募る行為。

 

お金も信用の上、成り立っているシステムです。

信用(価値)が無くなれば1万円もただの紙切れ…。

 

つまり、

お金<信用

であり、

 

信用を稼げば、クラウドファンディングによってお金に変換出来るというのが西野さんの考え方でした。

 

確かにこの考え方は私も激しく同意しています。

現在は、昔よりも個人が信用を勝ち取りやすい時代になりました。

 

インターネットが普及したことにより、個人の魅力を周りに発信しやすくなった事が理由です。

 

YouTuberなんかはとても良い例で、動画投稿をする度に安定した再生数がある人は、一定のファンがおり、信用がある証拠です。

 

また再生数→広告収入に変換出来る事から、信用がある→お金が稼げるという点も証明出来ています。

 

つまり、

「お金を稼ぐ」事よりも、

「信用を稼ぐ」事で結果として お金もついて回ってくるという事でした。

 

西野さんは嫌われ者だった?

よく世間からは、芸能人だから信用があるんじゃないの?と言われるそうですが、

 

西野さんいわく、

自分は芸能界の嫌われ者だった。

理由は単純明快で、良い意味でも悪い意味でも自分の気持ちに嘘をつかなかったから。

嫌な事は嫌、良い事は良いで常識にとらわれず自分を貫き通す姿を良く思わない人が沢山いた事。

と言っています。

 

こうした芸能界の反感を買う反面、自分の行動に嘘をつかない正直な姿を常に世間に公表し、多くのファンを増やしていきました。

こうして徐々に現在に至る「地位」や「信用」を勝ち取ったそうです。

 

西野さんが自分の行動に嘘をついていないという点は「確かに…」と思います。

 

「えんとつ町のプペルの無料公開」にしかり、「新世界の無料公開」にしかり、

周りの反感を買う可能性があっても、こういった大それた行動を取ってきた事が一番の理由です。

 

この「行動力」が、西野さんの魅力でもあり、

「革命のファンファーレ」の一文一文が説得力を持つ理由であると思います。

 

無料公開を批判する人間に未来はない。

これまた、パワーワードな一文です。(笑)

 

しかし上記でもお話しましたが、西野さんはこの無料公開に対して誰よりも本気で取り組んでいます。

 

西野さんいわく、

無料公開は時間差でお金が発生する宣伝であり、一見無料の様で、マネタイズのタイミングを後ろにズラしているだけである。

と言っています。

 

西野さんは、えんとつ町のプペルをネットであえて無料公開しました。

その後の「新世界」の1件もそうです。

 

この行動は、普通の人が本屋で気になる本を立ち読み(試し読み)する行動と何ら変わらないと言っています。

 

人が行動する時の動機は常に「確認作業」である。

まさにその通りです。

本に限らず、人は何かをする際は必ず確認作業を行います。

 

ランチ、ディナー、旅行の宿泊先のクチコミや内容の確認。

ゲームでも「体験版」として一部機能の体験をユーザーにさせています。

音楽に関しても、MVを一定期間YouTubeにアップしたりします。

 

この市場で起きていること全てが、私達に確認作業をして貰う事で、自らの価値を宣伝しています。

 

「えんとつ町のプペル」絵本についても同様です。

西野さんはこの確認作業を見事に絵本の本質的な付加価値を見抜いた上で行っています。

 

それは縦画面縦スクロールでの無料公開です。

 

絵本をネットで公開する事は、一見利益性が低い様に見えますが、

絵本を子供に読み聞かせをする際には、親子、横に並んで読むんじゃないでしょうか?

 

つまり縦画面縦スクロールだと読み聞かせに不便になるため、実物の絵本の方が本質的な役割を果たします。

 

絵本1つ、無料公開するのにここまで綿密な計画が練られていたのを知った時、無料公開もバカに出来ないと感じました。

 

これからの時代は無料がキーワードになってくると思います。

 

 

終わりに

改めて読んでみても都度、西野さんの考え方には感服させられました。

 

ユニークな表現と独自の世界観で、

あっという間に読め、内容がスっと頭に入ってくる素晴らしい本だと思います。

 

またこの本を読んで個人的に思った事は、

これからの時代、AIの進歩で本当に好きな事で稼ぐ人達が増えてくるんじゃないかなぁと思います。

 

単調作業はどんどんAIが吸収していくのでしょうか。

人としてクリエイティブな価値を提供できる人になりたいと感じました。

 

今後も西野さんの「信用を得る」という部分に刮目しつつ、これからの活動に期待しようと思います。

 

最後までお読みいただきありがとうございました。